STAGE
財団、江本純子vol.16
わたしを信じて
- 公演日程
- 2020年3月26日(木)~31日(火)
- 上演場所
- 104GALERIE-R
- 作・演出
- 江本純子
- 出演
- 宮部純子 荻野友里 遠藤留奈 小林麻子
菅原雪 鈴木将一朗 金子清文 江本純子
わけわからない世界からの、脱出。すり抜け。解脱?
INTRODUCTION
財団、江本純子『わたしを信じて』を3/26より上演します
『わたしを信じて』は、「わけがわからない恐怖、からの脱出」について、旅での時間をモチーフに作り始めたものです。
「わけわかんない恐怖」とは、自分にとって、到底理解ができない「ひと」や理不尽や絶望を感じる「世界」に対して抱く感情で、わたし自身が、旅や実生活で時折感じてきたことでした。
考えても考えても「本当にわからない」ことに向き合っていたら、狂ってしまいそうになる境地が必ず訪れます。
そこでどうする?の答えとして「脱出」と考えました。
昨年末はゴーンのスペクタクルな脱出劇を目撃できていたのに
そのたった数ヶ月後の現在、
わたしたちは、旅どころか、世界のどこにも行けません。
わたしはいま、『わたしを信じて』出演者とともに、
作品上演を行う104ギャラリーRで、キャンプっぽい旅を行なっています。
桜が咲きはじめた目黒川近くの、半野外のガレージで、旅と称した演劇、はたまた演劇と称した旅とも言える時間を過ごしています。
演劇自体が不成立になっている今の世の中で、
この作品の提示は正しいのだろうか?
日々変化していく情勢に、「怖気づきながらも決起する」を何度も繰り返した挙句、今の作品の形になりました。
「わけわからん恐怖からの脱出」として、この世を「すり抜け」て、囚われていたことから気持ちよくどうでもよくなっていく「解脱」のような時間を、わたしは選びました。
たとえばボヘミアンのように「どこへでも生きていける」こと。
ひとりではなくて、できればみんなと。誰とでも? 何があっても?
104ギャラリーRは広いガレージで、扉と屋根で仕切られた半野外の空間です。
そこは都会のど真ん中ですが、空気の通りもよく、風の音や人通り、車の音を聞きながら、生活を営んでいます。
外の音や空気は気持ちよいときもありますが、うるさい&寒いとストレスなときもあります。「どこへでも生きていく」のはなかなか大変です。
「どこにも」行かなくても、日々旅をしているような時間のおもしろさを、気持ちよさを、提示します。
何が正しいのか、わからない中で、生きていくってしんどいですけど、「わからないままでも進んでいけそうな」次なる道を、一緒に探しましょう。
上演の際は、ハンドソープ付きの手洗い場があります。
隣接したビル内にある、美しいトイレ(いっこのみ)を使用できます。
消毒液関係は品薄で、用意できるかわからないので、ご心配な方は各自でご持参頂けたら助かります。
マスクは簡易的なものをご用意していますが、ご心配な方はご自身のものを装着ください。
場内は半野外のようなスペースのため、密閉空間ではありません。
特に夜は防寒していらっしゃることをお勧めします。業務用の大きなストーブはあります。
移動に最適な、折りたたみのアウトドアチェアの持ち込みなど大歓迎です。
飲食の持ち込みもご自由に。ただしゴミを持ち帰ってもらえたらありがたいです。
座席などもゆったり置いていますが、
それでも人との接触を気になさる方は、移動しながらご覧頂いたり、開放した扉付近で鑑賞して頂くことも可能です(目の前は一般道路ですのでお気をつけください)。
つらくなったら、すぐに「脱出」できるよう、扉の開閉も自由にしておきます。
予約は当サイトの予約フォームからお申し込みできますが、
当日の、突然のご来場もぜひ。
予約しても、当日ふらりでも、料金は3000円です。
体調を考慮して、キャンセルされる場合はできれば連絡をいただきたいですけれど、どうかご無理なさらずに。
近くの目黒川の桜がちょうど満開になる頃に、お会いできそうです。
風の強い日は、会場に桜が舞い込むことを期待します。
コロナウィルスが終息すること、みなさん健康でありますように、と願いを込めて。
2020年3月24日
江本純子
TIMETABLE
3 | 26 THU |
27 FRI |
28 SAT |
29 SUN |
30 MON |
31 TUE |
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11:30 | ● | |||||
14:00 | ● | ● | ||||
15:00 | ● | |||||
15:40 | ● | |||||
19:00 | ● | ● | ||||
19:30 | ● | ● | ● |
※当日券の販売は、開演の60分前からの予定です。
※30日15時の回を追加しました。
TICKETS
- 料金
- 前売 3000円
当日 3500円当日 3000円 - 取扱い
- 当サイトにて2月22日(土)正午より予約受付開始
https://www.quartet-online.net/ticket/jxdasfa
CAST
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宮部純子 Junko Miyabe
親の勧めで児童劇団に運良く入る。友達が増えて楽しかったことから就職氷河期を理由に演劇の道へ。岸田國士戯曲賞受賞作品『生きてるものはいないのか』に出演し、上京を理由に五反田団に入る。運良く青年団にも入る。お見合いの実体験をもとに『お見合い』を作・演出し、出演。以降、劇作や演出にも取り組んでいる。2019年、椎橋綾那とのユニット・シガール姉妹『おやすまなさい』(前田司郎作)を、国際交流基金からの招待でモスクワのスタニスラフスキーエレクトロシアターにて上演。財団、江本純子『事務王1』、東葛スポーツ『78年生まれ、宮部純子』に出演。
マザコン。朝ドラに出たいと思っている。 -
荻野友里 Yuri Ogino
1982年、富山県出身。 青年団/ is所属。主な出演作に、舞台小松台東『ツマガリク〜ン』(松本哲也演出)青年団『ソウル市民』『東京ノート』(平田オリザ演出)財団江本純子『事務王I』(江本純子演出)葛河思潮社『浮標』(長塚圭史演出)五反田団『宮本武蔵』(前田司郎演出)、映画『AI崩壊』(入江悠監督)『娼年』(三浦大輔監督)『四十九日のレシピ』(タナダユキ監督)、ドラマ『LINEの答え合わせ』(読売テレビ)『メゾン・ド・ポリス』(TBS)『SUITS』(フジテレビ)『絶対零度』(フジテレビ)『逃亡花』(BSテレ東)など。
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遠藤留奈 Runa Endo
ポツドール『愛の渦』『恋の渦』『夢の城』に出演、ポツドールヨーロッパツアーに全て参加。2011年より劇団THE SHAMPOO HATに所属し『葛城事件』などに出演。近年の出演作は、三浦大輔演出、松坂桃李主演の舞台『娼年』、舞台『デーモン閣下の邦楽維新~妖気爛漫!坂口安吾~桜の森の満開の下』、映画『貞子vs伽椰子』伽椰子役、江本純子監督作品『過激派オペラ』、PV銀杏BOYZ『エンジェルベイビー』など。2018年、江本純子の醤油理論三部作『忘れていくキャフェ』『ぼくと回転する天使たち』『事務王1』に全て出演。2019年、財団、江本純子『タキシード』『ドレス』、劇団宝船『社交辞愛』。
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小林麻子 Asako Kobayashi
埼玉県出身。10代で出会ったマシュマロウェーブに感銘を受け、演劇を始める。イワモトケンチ監督「行楽猿」で映画デビュー。それから超マイペースに映像と舞台で活動。
市川準監督「大阪物語」、奥原浩志監督「波」(ロッテルダム映画祭NETPAC賞)、神藏美子監督「雪子の部屋」、大河ドラマ「篤姫」しの役など。最近作は「深夜食堂」お茶漬けシスターズのルミとして、全シリーズレギュラー出演、NETFLIX配信中。舞台はSWANNY、アレン座など。江本純子作品には「事務王1」から二度目。 -
菅原雪 Yuki Sugawara
東京都出身。高校卒業後、俳優活動を始める。持ち前の幸の薄さで、不幸な役を演じることが多い。2017年には「88生まれの女たち」を結成し、野外劇『誕生』を上演。五反田団、劇団アンパサンド 、財団江本純子などの演劇に参加。映像作品は映画『拝啓、かみさま。』(主演/監督:加藤綾佳)『悪魔の舞を手に入れし者』(監督:伊藤智之)『愛の茶番』(監督:江本純子)ドラマ『簡単なお仕事です。に応募してみた』『セミオトコ』など。
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鈴木将一朗 Shoichiro Suzuki
文化服装学院卒業後、須永辰緒に師事し渋谷オルガンバーを中心にDJとして活動。その後、紆余曲折を経て東京乾電池、遊園地再生事業団などに参加。またミクニヤナイハラプロジェクトには旗揚げ公演から参加し、主演した『前向き!タイモン』が第56回岸田國士戯曲賞を受賞するなど、圧倒的な運動量で知られるプロジェクトの中心俳優として活躍。昨年、”財団、江本純子”(『タキシード』)に、満を持して初参戦。
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金子清文 Kiyobumi Kaneko
1965年、東京生まれ。劇作家で僧侶上杉清文門下にてアングラ修行に勤しみつつ、田口トモロヲ、沼田元気に学び、末井昭を上司に「写真時代」編集部員だった頃も。以後、歌舞伎町台湾クラブママ・スーザン、大人計画、マシュマロ・ウェーブ木村健三との出会いを経て01年に江本純子に巡りあった途端、年間100日の入院生活を送るも、断酒後、毛皮族のステージにて復活。03年以降の毛皮族作品にほぼ参加。ほかに舞台出演は「劇団ニッコリー」「劇団テヘラン」「発見の会」「ブス会」「中野坂上デーモンズの憂鬱」など。映像は「深夜食堂」「雪子の部屋」などなど。
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江本純子 Junko Emoto
千葉県出身。00年「毛皮族」を主宰し演劇活動を開始。16年、小豆島 大部に滞在し、野外演劇を製作・上演して以降、システムや既存の慣例に沿わない独自の演劇作りの方法を研究・提示している。19年度よりセゾン文化財団セゾンフェローIIとなる。立教大学現代心理学部映像身体学科にて、兼任講師としてたまに出没。主な演出舞台は12年『ライチ☆光クラブ』、13年乃木坂46『16人のプリンシパル deux』15年『幕末太陽傳』など。最近の出演作は、18年Project Nyx『星の王子さま』(演出 金守珍)、19年映画『五億円のじんせい』(監督 文晟豪)。16年映画『過激派オペラ』監督、19年映画『愛の茶番』を製作・監督(20年に公開できるか?)。
INFORMATION
- 上演場所
- 104GALERIE-R
〒153-0044 東京都目黒区大橋1-6-4 - 公演に関するお問い合わせ
- kegawazoku@junko-emoto.com
SUPPORTERS
票券:鈴木ちなを
web: rhythmicsequences
協力:104GALERIE
助成:公益財団法人セゾン文化財団
企画/製作:財団、江本純子/毛皮族