大部のできごと
2016年8月10日(水)/11日(木・祝)/12日(金)
小豆島 大部 砂子造船所跡
なぜ小豆島だったの?と多くの人に聞かれます。
まず「小豆島で演劇やらない?」と小豆島に誘ってくれた平野公子さんがいます。平野さんは数年前に毛皮族の軽演劇公演でお世話になった人で、現在は小豆島に移住されています。
どこかおもしろい場所ないかな?と小豆島をさまよい、辿り着いたのは「大部」という町でした。
ここの町の雰囲気、なんかいいな。あそこには何かがありそうだぞ。ちょっと奥までいってみよう。と発見したのが、このとてつもなくロマンティックを感じる場所でした。まるで宝を探し当てた気分でした。
「ここで野外演劇をやりたい」と突然近寄ってきた私たち(佐久間と江本)を、はじめはちょっと懐疑的だったことと思うのですが、受け入れてくださった砂子造船所のご家族の皆さん、たくさん協力してくれた大部の皆さん、お名前を挙げたらキリがないほど、本当にたくさんの方々がこの公演を支えてくださいました。
「演劇ってどんな?」と大部の皆さんに聞かれても、演劇がどんなものか、私たちもうまく説明できません。この美しい場所で美しい奇跡を見たい。と最初に抱いた創作者としてのわがままを押し通していただけかもしれません。でも、2016年夏の創作の数週間と、本番の3日間は、大部の皆さんと「演劇」を共有できたこと、それはまさに奇跡的で、とても豊かな「できごと」だったと心にあります。