毛皮族

できごと

ABOUT DEKIGOTO

2016年、俳優の佐久間麻由プロデュースのもと、あるセットデザイナーの作業場を借りて「二月のできごと」という公演を行ったことがはじまり。当初はその作業場のもつ「場所」としての魅力に強く惹かれて上演を企画したもので、自分たちが見つけた面白い場所で、セットなどの人工物を極力作らずにその場所の天然のよさを生かして演劇を行っていくことは「できごと」プロジェクトにおいて求めていることのひとつ。
さらに。「二月のできごと」にて、もともと劇場ではない場所を、試行錯誤しながら、いわば“手作り”で、劇場のような場所にしていく工程を通じて、合理的な環境を目指さず、効率的なやり方も追求せずに、作品を作っていくことの意味を強く感じ、その後、小豆島・大部にて野外演劇を制作・上演すること(「大部のできごと」)の動機につながった。
よって。「できごと」では、非効率の中でものを作ることを大事にしている。本当に必要なものってなんだろう? 何もない場所で、必要なものだけを探り、自分たちの手で作って、不恰好かもしれないけど、生命力に満ちた野性味溢れる作品を作っていきたい。