毛皮族

毛皮族

HISTORY

じゃじゃ馬ならし

あうるすぽっと+毛皮族共同プロデュース
じゃじゃ馬ならし

原作
シェイクスピア全集「じゃじゃ馬馴らし」松岡和子 訳(ちくま文庫)
脚本・演出
江本純子
出演
鳥居みゆき 柄本時生 柿丸美智恵 市川しんぺー 佐久間麻由
佐藤永典 寺十吾 羽鳥名美子 高田郁恵 金子清文 高野ゆらこ
玉置孝匡 鈴木晋介 江本純子

パドゥヴァという街にて。
遠方からやってきた様子の腹の出たチンピラとその舎弟は、チンピラがひとめぼれした淑女を口説き落とすために思案している。
街の人々には「淑女」とされているその女の名前はビアンカ。彼女にはヨレヨレした小金持ちの中年と、シャキシャキした美男子が求婚中。
ビアンカの姉の名はキャタリーナ。人々から「じゃじゃ馬」と噂されているその女に、求婚する者はいない。
姉妹の父であるヤリ手の富豪バプティスタは、非モテの姉の結婚がまとまらない限り、モテモテの妹を結婚させることはないと宣言。
そこへ都合よく、「金めの話」が大好きな若者が現れ、結婚すると金がたっぷりついてくるキャタリーナを口説き落とすことを、各々に宣言。
ビアンカと結婚したい男達は、キャタリーナの結婚話を無理やりまとめあげ、各々の恋の成就に向けてあれやこれやと奔走する。

我々は、目に見えるものを疑っていかなくてはならない。
舞台の上では男と女の茶番劇を演じる俳優たち、劇場という場所で俳優を演じている俳優たち、それを目撃する観客との間に起こる違和感を感じて欲しい。
観客が起こっていることの何らかを疑い始めたその時こそ、この劇の世界が広がっていく。

[ 2014年11月20日~24日 あうるすぽっと ]

撮影:青木司